「においでわかるでしょ」は再現できない

各組織のできる人の行動を観察している。

その中で、特にできる人達が、
共通して口にする言葉がある。


「においでわかりますよね」


その気持ちはよくわかる。

できる人の行動と思考を形式知化して、

それを組織へ定着し続けているため。


しかし、彼ら彼女達は、この言葉を
自分の部下に対しても使っている。

部下たちは「はい、わかりました!」
と返事をする。

しかし、まったくわかってはいない。

その後、部下ができていないのを
プレイングマネージャーの上司が
みて「何で、やらないの?」
「やらない理由がわからない」と口にする。

これは本心。

できる人にとっては、ふつうの行動、
あたりまえの行動。しかし、
部下にとっては、レベルの高い行動。


においでわからない部下は、
何につまづいているのか。
① 何をみれば良いのかがわからない。
② みたものを意味づける知識と経験がない。
③ 意味づけ後にとる行動のバリエーションがない。

相手が人の場合は
④ 自分がわからないことを質問されるのが怖い
が追加される。


しかし、部下に上記の①②③のつまずきを
越えさせるために、具体的に教えることは、
上司はできない。

なぜか。そもそも自分がどのような行動を
とっているのかを意識下に引っ張り出せない。

なぜか。自分がやっている行動が習慣化・
自動化されているため。


これらの自動化された行動と思考を
意識下に引っ張り出し、組織の行動標準にする。
この仕事の依頼は、常に発生している。