【パターンA】
①ストレスが過剰になる。
②ストレスを誘発する刺激をその場で遮断。
③おとなしくなる(フリーズする)。
【パターンB】
①ストレスが過剰になる。
②恐怖を発生させる刺激(罰)が与えられる。
③おとなしくなる(フリーズする)。
【パターンC】
①ストレスが過剰になる。
②そのストレスを調整するための行動を探索する。
③おちつく(おちつきを取り戻す)。
【パターンD】
①ストレスが過剰になる。
②安全な環境で安心していられる状態に置かれる。
※過剰なストレスを誘発する刺激が取除かれる。
③おちつく(おちつきを取り戻す)。
どちらも結果は”静かな”状態になる。しかし、
過剰なストレスへの反応の仕方は異なる。
自制心(セルフコントロール力)、
自己調整力を高める。
これは大切な行動習慣です。
パターンABCDは、一見、いずれも
自制心・自己調整力を高めている
ようにみえる。
しかし、自制心・自己調整力を
を高める目的は、
覚醒した状態から冷静になり、
次の望ましい行動を行うこと。
この目的に適合するのは、
パターンCとDのみ。
”おとなしくなる”と”おちつく”は
一見同じ現象でも、その直後の行動が異なる。
では、どのようにして自制心を高めるのか。
まず、パターンDの【支援付き試行錯誤】。
次に、パターンCの【試行錯誤】。
この順番が大切。
①「〇〇をしなさい!」と言われると
試行錯誤をする行動習慣は身に付かない。
②「〇〇をやってみたら?」だと
行動は誘発され、パターンをおぼえていける。
③「〇〇、どう思う?」
「〇〇の時、どうやろうか?」だけだと、
試行錯誤をする行動パターンを獲得できない。
試行錯誤を行動習慣にしていくには、
②と③を組合わせていくと良い。
もちろん、やってみた直後には承認し、
その行動を増やすように導く必要がある。
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